ドラゴンボールにおいてZ戦士のお荷物。
噛ませ犬的なポジションのヤムチャですが、思い返せばサイバイマン戦がターニングポイントとなっています。
実はヤムチャは歴史上の敗者達と共通点が酷似しているって知っていましたか?
今回はヤムチャ対サイバイマンを例になぜヤムチャが咬ませ犬なのかをまとめましたのでご覧ください。
サイバイマンとは
ナッパとべジータが地球に襲来したときに使った生物兵器である。全部で6匹登場した。
土に種を埋めて液体をかけると土から出てくる緑色の生物で、小柄だがラディッツ並の戦闘力を持つ。
(戦闘力自体はやや劣るがパワーは匹敵。)
では行ってみましょう。
ヤムチャとサイバイマン
ヤムチャといえば「咬ませ犬」的な扱いに甘んじたままドラゴンボールは終わってしまいました。
声優が「古谷徹」さんなところからも当初は中心的なキャラクターで期待されていたのではないかと思えてなりません。
しかしこんなフィギュアが発売されてしまうほど落ちぶれたヤムチャ。
どこで歯車が狂ってしまったのか・・・
間違いなく「サイバイマン」との一戦でしょう。
あの戦いでZ戦士の雑魚のポジションを確立してしまい以後は戦線からも遠ざかっていきます。
ヤムチャはなぜ咬ませ犬なのか?
ヤムチャはなぜ咬ませ犬に成り下がってしまったのでしょうか?
それはヤムチャの性格にあります。
歴史上の敗者たちの敗者たる所以「敗者の共通点」をヤムチャも見事に持ち合わせているのです。
歴史上の敗者たちには共通してる3つの特徴があります。
- 1:情報不足
- 2:過信
- 3:思い込み
1つずつ説明していきます。
ヤムチャの敗因〜情報不足、過信、思い込み〜
ヤムチャは相手がどういう敵なのかよく見定めずに戦う傾向があります。
相手情報、技、能力など、わからないまま戦い敗れ去ることが多いヤムチャ
「人造人間編」では相手の人造人間が「2人組」ということ以外どんな容姿か分からない状況でどう考えても怪しい2人組にあっさり声をかけます。
そして安易に敵ではないと「思い込み」背を向けてしまい・・・
人造人間20号に胸を貫かれ死亡します。
情報不足な上に思い込みの結果の死亡です。
ドラゴンボールの世界は生き返ることができますが、現実世界だったら即ゲームオーバーです。
古くは天下一武闘会で神様が乗り移ってる「普通のおっさん」シェンにボコボコにされます。
あなたはわたしのことをふんいきやしぐさだけで判断してしまいましたね。
そしてそのせいで中身や微妙な動きをとらえることを怠ってしまった。
それではいけません。真の武道家にはなれない…
これは情報不足の他にも、見かけで相手を弱いと判断した過信や思い込みの結果です。
相手の情報をキャッチすることを怠った結果と言えるでしょう。
ヤムチャはサイバイマン戦がトラウマか?
そして本題のサイバイマン戦。
やはり同じように相手の情報が圧倒的にない状況下で敵を舐めた行動をとります。
サイバイマンの1匹をかめはめ波で倒したと思い込んだヤムチャ。
サイバイマンが弱いと「思い込んでしまい」、残りも全部倒せると「過信」します。
その結果、サイバイマンの自爆行為によって相討ちとなり、命を落とします。
この敗戦はヤムチャにとってトラウマになっているかと思いきや、のちの人造人間戦で同じ過ちを繰り返しているところを見ると、全然学習していなかったようです。
そしてこのサイバイマンにヤムチャがやられるストーリーもしっかりと噛ませ役を演じています。
結果的にヤムチャの最後のかめはめ波に
サイバイマン戦以降生き返って以後はスーパーサイヤ人になれないと前線では通用しなかったため、完全に隠居。
解説役になったヤムチャ。
結果的にサイバイマンに放ったかめはめ波がヤムチャの最後のまともな技になったわけです。
ヤムチャ対サイバイマン戦はベジータとナッパの引き立て役
実は咬ませ犬ポジションを確立したヤムチャ対サイバイマンの一線は、読者にベジータとナッパの恐ろしさを伝えるための描写になっています。
その直前に「油断しやがって」とベジータに喝を入れられてビビるサイバイマン。
負けたことによってベジータやナッパにお仕置きされるくらいなら「相手を道連れに自爆した方がマシ」と思えた結果の行動でした。
見事にベジータとナッパの力の強大さを伝えるための咬ませ犬にされてしまったわけです。
ヤムチャとサイバイマンまとめ
ヤムチャはクリリンの代わりに死んだとも言われていますが、クリリンがあのまま戦っていたら果たして死んでいたのか?
答えはNOだと思います。
ヤムチャが殺されたのはあくまでヤムチャ自身の情報不足、過信、思い込みが原因。
敗者の思考が引き起こした事象にすぎません。
今回はヤムチャの咬ませ犬な理由を歴史上の敗者達になぞって解説してみました。
もう一度ドラゴンボールが読みたくなりましたか?